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日本とベトナムの段ボール事情の違い

こんにちは!
日本とベトナムでは、段ボールの仕様や使用方法、製造環境、リサイクルの仕組みなどにさまざまな違いがあります。それぞれの特徴を比較しながら詳しく解説します。


1. 段ボールの強度と品質



日本の段ボール

・高品質な紙を使用し、軽量で強度が高い設計が多い。

・精密な加工技術が求められ、印刷精度や箱の組み立て精度も高い。

・湿気対策が施され、安定した品質を維持できる。

・FSC認証など環境に配慮した素材の使用が進んでいる。

・K5A、K6Aなど独自の材質表記がある

ベトナムの段ボール

・紙の品質が日本より劣ることがあり、強度は比較的低め。

・湿気の多い環境により、紙の品質が影響を受けやすい。

・コスト重視のため、リサイクル紙の使用率が高い。

・高品質な段ボールも増えてきているが、日本ほどの均一性はない。

・日本の材質表記は通じない

日本で作成された梱包材の図面では材質にK5Aなどの表記がされていることがありますが
ベトナムの方にはわからない場合もあります。当社では同等の材質をご提案できますので、
お困りの際はご相談ください。



2. 物流と梱包方法の違い


日本の物流と段ボール

・精密梱包が主流で、商品ごとに最適なサイズや形状の段ボールを設計。

・過剰包装の傾向があり、緩衝材を多用することが多い。

・宅配業者が多く、個別配送に対応したパッケージが発展。

・輸送時のダメージを最小限に抑えるため、高強度な段ボールを使用。

ベトナムの物流と段ボール


・シンプルな梱包が多く、基本的に輸送用の段ボールは厚めで耐久性重視。

・バイクでの配送が一般的なため、小型の箱がよく使われる。

・パレット輸送が多く、大きめの段ボールでまとめて梱包する傾向。

・日本ほど細かい梱包設計は行われず、シンプルな形状が多い。


3. 環境対策とリサイクルの違い


日本の環境対策

・リサイクル率90%以上と非常に高く、細かい分別が行われる。

・FSC認証など環境配慮型の素材使用が増加。

・軽量化や省資源化が進み、薄くても強度の高い段ボールが開発されている。

・消費者側でもリサイクル意識が高く、回収システムが整備されている。

ベトナムの環境対策

・リサイクルは進んでいるが、回収システムが日本ほど整っていない。

・使用済み段ボールはリサイクル業者が回収し、再利用されることが多い。

・プラスチック包装がまだ多く、段ボールの使用比率は日本ほど高くない。

・環境意識の向上により、徐々にエコ素材やリサイクルの取り組みが進んでいる。



4. 段ボールのデザインと用途



日本の段ボールデザイン

・高品質な印刷が可能で、ブランディングを意識したデザインが多い。

・ECサイト向けの段ボールが発達し、組み立てやすさを考慮した設計。

・ギフトパッケージや特殊加工が施された段ボールも多い。

ベトナムの段ボールデザイン

・シンプルなデザインが主流で、無地またはロゴのみの印刷が多い。

・日本ほど高度な印刷技術は求められず、コスト重視の傾向。

・最近はEC市場の成長により、印刷品質の向上やカスタムパッケージの需要も増えている。


まとめ

日本とベトナムの段ボール事情には、素材や品質、物流システム、環境対策などに大きな違いがあります。特に、日本は高品質で精密な設計が求められる一方、ベトナムではコストや耐久性を重視する傾向があります。ただし、ベトナムでも環境意識の向上やEC市場の発展により、高品質な段ボールの需要が増えており、今後の成長が期待されます。

当社では、ベトナムでも日本基準の品質で段ボールを提供しています。ベトナム市場向けの最適な段ボール設計についてご相談があれば、お気軽にお問い合わせください!